コロナ禍で計画無痛分娩したときの話 ②
コロナ禍に初産で計画無痛分娩したときの体験をまとめたいと思います。
私は2021年9月に息子を出産しました。出産時は、とにかく不安でたくさんネットで検索していました。そのときは、初産で計画無痛分娩をしたという出産レポがなく、不安のまま緊張しつつ出産に臨みました。
誰かのお役に立てばと思い、体験をまとめることにしました。
長くなったので記事を分けました。無痛分娩希望~入院までは別記事にまとめています。
39週3日目 出産当日
出産は下記のように進みました。生まれるまで13時間くらいかかりました。
陣痛促進剤を入れた後は、夫とラインをしながらずっと待っていました。
6:00~ 陣痛促進剤使用~破水
朝6時にガウンと産褥ショーツを着て陣痛室へいきました。お腹に機械を付けた後、看護師さんが点滴の用意をしてくれて、陣痛促進剤の使用が始まりました。その日は絶食だったので、水分と栄養補給のための点滴も一緒にされていました。
わたしが通っていたのは、子宮口が3cmになったら麻酔を入れる方針の病院でした。
子宮口が開かないうちに陣痛を消してしまうとお産が進まなくなるため、3cmまでは我慢する必要があります。
3センチまでの陣痛は、おなかを壊したときのような痛みが周期的に来る感じでした。
生理痛みたいな感じというのは本当なんだなと思いました。
ずっと痛いわけではなく痛い時間とそうでない時間の繰り返しだったので、耐えられそうかなと思いました。
8:00ごろ内診があり、バルーンを入れることになりました。入れられるときは痛かったですが、入っているときは痛みはなく異物感があるくらいでした。
その後、8:30に自然に破水が起こりました。ナースコールをして破水を伝え、産褥パッドを交換してもらいました。
何の前触れもなく急に水がドバドバ出てきたので驚いた記憶があります
10:50~ 麻酔準備~麻酔を入れる
お産が進んできたので、麻酔をいつでも入れられるよう準備してもらいました。まず背中に麻酔をして、その後、麻酔を注入するための管を挿入されました。注射をするときは、背骨の間が見えるように背中を丸めるのですが、おなかがつっかえてしまい苦しくて大変でした。
注射をするための麻酔が痛いという話を聞いていましたが、私はそこまで痛くありませんでした
その後少量の麻酔を入れて、麻酔が効くかを確認されました。足やおなかに冷たい脱脂綿?を当てられ、感じ方を聞かれました。足に当てられた時だけ冷たさを感じにくくなっていました。陣痛の痛みも消えていたので、麻酔のすごさを感じました。
11:30頃内診をしてもらうと、バルーンが抜けていることがわかりました。子宮口が3センチ以上になったので、希望すればいつでも麻酔を入れられることになりました。
また、このとき看護師さんから導尿をされました。麻酔をするとトイレには行けなくなるので、ここからは2,3時間ごとに導尿していくことになりました。導尿する時は粘膜がひりつくような痛みがありました。しかし、麻酔後は導尿の痛みもなくなったので、あまり辛くありませんでした。
麻酔なしで導尿したのは計2回くらいだったので、我慢できました
麻酔を入れられるようになりましたが、担当の先生が急なお産で遅れることに。。痛みを我慢していると、先生が来てくれて13:00ごろ麻酔を入れてくれました!麻酔が入ると、冷たい液体が体に流れてヒヤッとする感じがありました。
私は麻酔なしで7時間くらい過ごしましたが、生理痛くらいの痛みだったので、余裕で耐えられました。
麻酔が効いてくると痛みが消えて、かなり楽になるのを実感しました
寝られそうなぐらい痛くなかったです。
17:00 一時的に麻酔が切れる
麻酔を入れられてからは痛みがなくなり、スマホをしながらゴロゴロして過ごしていました。痛みが消えたので強気になり、「このまま出産か。楽勝だな!」と思っていましたが、お産が進まず時間が過ぎていきました。このまま生まれないようなら帝王切開になるかも、と言われ焦りつつゴロゴロしていました。そして、麻酔を入れてから4時間くらいたったとき徐々に痛みが強くなっていきました。
痛みとしては、腰のあたりをガンガンたたかれている感じが近いと思います。
後から分かったことですが、このときは一時的に麻酔が効いていなかったようです。麻酔薬は背中から挿入した管より自動的に送り込まれるようになっているのですが、麻酔薬の残量が減っていて、うまく注入されていなかったみたいです。痛みが強くなったことを伝え、麻酔薬を補充してもらうと楽になりました。
このとき、子宮口は6センチになっていました。
子宮口6cm の陣痛をそのまま受けていたんだね
これが続くのはヤバい。無理だと思うレベルの痛みでした
わたしのときは麻酔の効きにムラがあり、麻酔を補充した後も右腰のあたりの痛みは少し残っていました。しかし、痛みは格段におさえられているのを感じました。激痛から生理痛くらいになりました。
18:00 内診で刺激されると子宮口がいきなり全開に
麻酔を追加してもらった後、内診を受け、そのときに子宮口を刺激されました。10分くらいすると、肛門のあたりが急激に痛くなり始め、耐えられないほどの激痛を感じ始めました。その後再び内診してもらうと
全開だ
なんと、子宮口はすでに全開になっていました。痛みが強くなりすぎ、いままでの麻酔薬では効かなくなっていたんだと思います。とにかく痛くて、息をするのがやっとのレベルでした。
痛みで声を出さずにはいられなくて、ずっと唸っていました。
今思うと、この時が一番痛かったです。強力な麻酔を入れてもらえるまで、10段階の12くらいの激痛が20分程度続きました。人生で感じたことがないレベルの痛みだったと思います。麻酔を変えるために、激痛に耐えながら背中を丸めるのもつらかったです
あの時は恥ずかしくて、肛門のあたりが痛むということをなかなか言い出せませんでしたが、その分苦しむ時間が増えてしまいました。これから出産する方は痛みを感じたら早めに言ったほうがいいかもしれません。強い麻酔薬に交換してもらうと、左あしの付け根以外の痛みは消え、痛みは★3くらいになりました。
また麻酔にムラがあり、今度は左足だけ痛くなりました
19:00 分娩室へ搬送 スピード出産へ
麻酔が効いた後、キャスター付きの台に乗せられ分娩室へ搬送されました。その後、分娩台へ乗せられ助産師さんの指示で2回くらいいきみました。すると、もうすぐ生まれそうな状態に!
そして、助産師さんが医師を呼び、先生の指示で2回ほどいきむと生まれました!
子宮口全開から出産までの時間が短く、かなりのスピード出産だったみたいです。
生まれた瞬間は、一瞬赤ちゃんが紫色に見えてびっくりしましたが、その後元気な泣き声が聞こえました。抱かせてもらったときは真っ赤になっていたので、安心しました。
泣き声を聞いたときは安心感がすごかったです
妊娠中はつわりや腰痛があったりして体が辛いときもあったのですが、すべて報われた気がしました。無事生まれてくれてありがとう!
生まれてくるときに会陰切開をされたようなのですが、麻酔のおかげで痛みはありませんでした。その後の縫合も、縫われる感覚はあるものの痛みはありませんでした。痛みがあまりなかったのは、私は皮膚がよく伸びる体質で少ししか切開していないことも要因の一つかもしれません。
トラウマだった会陰切開も、麻酔のおかげで全然平気でした
結構ガシガシ縫われていたので、本当に麻酔に感謝です
出産直後は一気に疲労感が襲ってきて驚きました。初産なので無意識に緊張していたのかもしれません。
会陰切開の傷を縫った後、導尿をしました。分娩室に入ってから一回導尿していたのですが、出産後も結構取れたみたいです。。
出産後の導尿は麻酔なしなので少し痛かったですが、産後の解放感が強かったし一瞬だったので耐えられました
22:00 夫と面会のあと、就寝
その後、自分でもってきたパジャマを着せてもらい、経過観察のため分娩室で2時間待機になりました。待機中に夫へラインで連絡し、22時ごろ夫と対面しました。1日絶食していたので、夫にはアイスを持ってきてもらい病室で食べました。コロナ禍のため、夫との面会は15分に制限されていました。
夫が帰ったあと、助産師さんが部屋に来てトイレに付き添ってくれました。助産師さんからは
- 麻酔で動けなくなっていないかの確認
- 自然に尿が出せるかの確認
- 出血量の確認
- 産後しばらくは尿意を感じにくくなるのでこまめにトイレに行くよう指示
などありました。
トイレがしにくい感じがありましたが、何とか出せました
そのあとやっと就寝しました。
無痛分娩にしてよかった
私の出産はこのようにして終わりましたが、無痛分娩にしてよかったと思いました。それは、麻酔で出産の痛みがかなり軽減することを実感したからです。麻酔が効いてくると痛みが消えてかなり楽になりました。
特に、一番痛いと言われる、産む直前、子宮口全開のときの痛みが消えたのが大きかったです。
もし麻酔なしで陣痛13時間だったら相当きつかったと思います。無痛分娩にしてよかったと思いました。もし次があれば、次の出産も無痛分娩を選択すると思います。
ちなみに、無痛分娩の追加費用は5万円でした。
コロナ禍でマスクをしての出産でしたが、麻酔が効いていたので痛みによる呼吸の乱れはあまりなく息苦しさはありませんでした。
医学の進歩に感謝でした。麻酔なしで産んでる人すごい
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